冷え性によって起こる症状

冷え性の症状は季節や環境に関係なく発生することがあります。以下のような兆候がみられる場合、冷え性が原因である可能性があります。

• 手足が冷たく感じる（特に夏場でも）
• 布団に入っても手足が温まらず、入眠に時間がかかる
• 入浴後に手足がすぐ冷えてしまう
• 真冬でも防寒具を着用しても冷えが改善されない
• 冷えによる足や腰の痛み
• 下痢や便秘を繰り返す
• ダイエットをしても体重が減りにくい
• トイレが近くなる
• ケガが治りにくく、悪化しやすい

冷え性の原因

冷え性の主な原因は血行不良による血流不足です。血流が滞ることで毛細血管に十分な血液が行き渡らなくなり、体温が低下します。以下のような要因が冷えを引き起こします。

• 筋力低下:運動不足により筋肉が衰えると、血液循環が悪化します。
• 基礎代謝の低下:年齢や生活習慣により基礎代謝が下がると体温が低くなり、冷えやすくなります。
• 食生活の乱れ:栄養バランスが悪い食事や脂質の多い食事は血流を悪化させます。
• 鉄分不足:貧血により酸素不足が起こり、冷えや倦怠感を引き起こします。
• ストレス:精神的な緊張が血流を阻害し、冷えを招きます。
• 自律神経の乱れ:体温調節機能が低下し、冷えや下痢、便秘を引き起こします。
• ホルモンバランスの乱れ:女性ホルモンの変化が冷え性を誘発します。
• 喫煙:血管収縮により血流が悪化します。

冷え性のタイプと特徴

冷え性にはいくつかのタイプがあり、それぞれ対策が異なります。

• 手足タイプ:手足が冷たく、血管の収縮や血液の粘度が原因です。全身を温める対策が必要です。
• 下半身タイプ:血流悪化による下半身全体の冷えが特徴で、姿勢や運動習慣の見直しが効果的です。
• 内臓タイプ:自律神経の乱れによる内臓の血流不足が原因で、全身の保温と温かい食事が有効です。
• 全身タイプ:基礎代謝が低く、体温全体が低下しているタイプです。運動や入浴で代謝を上げることが大切です。

冷え性解消のための生活習慣改善

冷え性の改善には生活習慣の見直しが不可欠です。

• 入浴・半身浴:ぬるめのお湯にゆっくり浸かることで血流を改善します。
• 運動:散歩やストレッチで筋肉を動かし、血行を促進します。
• 飲食:身体を冷やす食材を控え、生姜などの温める食材を積極的に取り入れます。
• マッサージ:血行を促進し、冷えを緩和します。
• ストレスケア:リラックスする時間を持ち、自律神経のバランスを整えましょう。

冷え性の治療について

冷え性が重度の場合、ビタミンEや漢方薬などを用いた治療が有効です。また、生活習慣病や貧血が原因の場合は、それらの治療が冷え性改善に繋がります。
冷え性は放置すると慢性化し、日常生活に影響を及ぼします。当クリニックでは、冷え性のタイプや原因を特定し、適切な治療や生活習慣改善のアドバイスを行っています。お気軽にご相談ください。